箱根は特徴ある地形や気候の影響で、2,000種を超える様々な植物が咲き、豊かな自然の中で多くの野生動物が生息しています。野鳥は日本でみられる約半数の200種を箱根でみることができると言われ、四季折々にやってくる多種多様な鳥たちの鳴き声が森に響きます。また、箱根は空気が澄んでいるので、夜にはたくさんの美しい星を観察することもできます。学園に行く時期に観察できる星を調べておきましょう。
春 (3月~5月)
ソメイヨシノやヤマザクラ、アカバナヒメイワカガミ、ミツバツツジといった、たくさんの春の花々がいたる場所で咲き始めます。また、学園の木々も新緑に包まれ、澄んだ森の空気をたっぷり味わうことができます。
山からはウグイスの「ホーホケキョッ」と楽しげな声がひびき、オオルリやキビタキ、ヤブサメといった鳥のさえずりも聞こえます。
夏 (6月~8月)
梅雨に入ると、大涌谷周辺はエゾハルゼミの大合唱がひびき渡り、コアジサイも箱根の様々な場所で7月中旬頃まで見ごろを迎えます。
イノシシやキツネ、タヌキなど多くの野生動物の動きも活発になり、学園の近くではゲンジボタルやヘイケボタルなどの昆虫も見られるようになります。
夜は星空に明るく輝く1等星「ベガ、デネブ、アルタイル」をつないで、夏の大三角形を探してみましょう。
秋 (9月~11月)
箱根の秋の風物詩、仙石原草原のすすきの穂が出そろい11月いっぱいくらいまで草原を金色に染め上げます。
芦ノ湖周辺ではシカの鳴き声、カンタンやエンマコオロギなどの秋の虫の合唱も始まり、空には赤トンボが飛び回ります。
それに合わせて山々は12月初旬まで続く長い紅葉シーズンとなり、一年で最も山々が鮮やかに色づく時期になります。
冬 (12月~2月)
雪が降り、気温も都心と比べて低くなる箱根の冬。
カエルなど多くの生き物たちは冬眠してしまいますが、森からはシジュウカラの高いさえずりやキツツキ達のドラミングがひびき、ジョウビタキやカモといった冬鳥が芦ノ湖や早川などの水辺に集まります。